購入したエスプレッソマシンに付いていたバスケットには通常の非加圧バスケット(Non-Pressurized Basket)と加圧バスケット(Pressurized Basket)が有った。メーカによっては、加圧バスケットをダブルフィルターと言うらしい。
どっちが良いのか分からないので、国内外のコーヒー系Youtuberの動画を色々参考にして結論に至った。
初心者か高精度なグラインダーが無いか、時間と金の余裕が無いのなら加圧バスケットを使うべき。
なぜこうなったか経緯を記録しておく
- エスプレッソマシンのマニュアルを確認した
一応日本語のマニュアルもあったが、焙煎から1日以上経ったら加圧バスケット(ダブルフィルター)を使うことが書かれていたが多分間違い。焙煎後1日以内なんてエスプレッソ向きじゃない。1から2週間のエージングはしたもののほうが抽出が安定するからね。よって参考にならず。 - 国内のコーヒー系Youtuberを色々確認
プロのバリスタたちはみんな口を揃えて、”クレマ増幅弁の付いた(加圧)バスケットは使ってはいけない”と言っています。主な理由として①雑味がでてまずい、②クレマが偽物でラテアートがしにくい。とのこと。たまたまかもしれないが加圧バスケットの使用を推奨する人や使い分けを説明できている人が見つからなかった。
皆が言うならと非加圧バスケットを使って色々な豆で試してみるがどうしても抽出が安定しない。クレマが出たり出なかったり、びしゃびしゃだったり点滴みたいになったり。3回ぐらい淹れなおさないとまともにならない。特にシングルショットバスケットを使うと難しい。豆が無駄になってしまい経済的ではない。安いからと言って挽いた豆を買ってこようものなら目も当てられない。
所感:一流のプロたちは商売なので同じ豆を大量に使う、毎日メッシュ(挽き目)を微調整するだけで良いし、調整に使う豆はふんだんに使える。そんな環境の人にとっては、加圧バスケットは好みに合った調整がし辛いのではないか? - 海外のコーヒー系Youtuberに広げて調査・・・・解が有った
グラインダーのメッシュを細かく設定できる場合は、8~12バールで抽出できるようにする。圧がわからないならシングルは20-25秒で30ml(1oz)が出るくらい。ダブルなら25-35秒で60ml(2oz)位でるようにメッシュを合わせろ。家庭用のグラインダーの場合、調整しきれない場合があるし毎回調整するのは豆の無駄になりやすい。一杯のコーヒーのために3杯分の豆を無駄にするのは経済的ではない。挽いた豆が入っているilly缶を使う場合あなたのマシーンとメッシュが有っているかどうかわからない。そんな時はメッシュの適合範囲の広いPressurized Basketの使用も考えよう。 - 【結論】
加圧バスケットが適している人
・挽いた豆を買っているがそこそこおいしくコーヒーを飲みたい人
・豆が変わっても最初の一杯目からそこそこの味で飲みたい人
・高精度なグラインダーが無い人
・毎回メッシュ調整をしたくない無精者
・ベストで無くても自分が美味しいと感じるレベルで満足出る人(プロは客に出すのでベスト以外は許せない)
非加圧バスケットが適している人
・豆や機器への金や手間に糸目を付けないで、最高のコーヒーを飲みたい人
・味音痴でも見栄を張りたい人
当然ながらプロのバリスタは素人と経済観念も求める完成度レベルも違います。自分が飲むためのものと客に出すための物では雲泥の差があることを知る必要がありました。